ハンディターミナル入門

ハンディターミナルの運用

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第1回 データ収集

 今回はハンディターミナルで最も一般的な利用方法である「データ収集」についてのお話です。

例えば倉庫では、商品が入ってきたときの入荷履歴、棚などに格納するときの入庫履歴、棚から出すときの出庫履歴、外部へ送り出す時の出荷履歴などのような履歴がデータ収集されています。

収集されたデータはパソコンやサーバー上のデータベースに格納され、「在庫管理システム」や「倉庫管理システム」などと呼ばれるシステムで加工・解析することで、「なにが」・「どこに」・「いくつ」在るかが一目瞭然となり、受注の可否や発注時期の判断などが円滑に行えるようになります。

また、在庫を抱えているところでは必ず実地棚卸作業が必要になりますが、月末や期末の時点で実際の在庫数量をデータ収集すれば、データベース上の理論在庫数との差異がある商品を簡単にリストアップすることができるようになります。ひとつひとつの商品の実在庫数と台帳データ上の在庫数が合っているかどうかを確認するのではなく、あとから問題のある物だけをピックアップして調査できるので、棚卸の効率化が図れるでしょう。

ちょっと脱線してしまいました。「在庫管理システム」や「倉庫管理システム」については語りだすときりがないので、興味のある方や導入してみたい方は専門のシステム会社さんのサイトで調査・相談してみてください。

このようなデータ収集は、パソコン上での手入力や、パソコンに直結したバーコードスキャナで読み取ることでも行えます。ただ、商品や部品を出し入れする現場というのは、パソコンを置けないような塵や埃まみれの環境というところが多いですし、いちいち特定の場所に商品を運んできていては効率が悪いですから、人が動いてデータ収集するための端末であるハンディターミナルの利用が非常に多くなっているのです。

実際にハンディターミナルを使って行う作業手順は、
(1)作業の選択・・・入庫/棚卸/出庫など、これから何の作業を行うか
(2)作業者の入力・・・これから誰が作業を行うか
(3)場所の入力・・・エリア、棚番など、これからどの場所に対して作業を行うか
(4)商品に貼られているバーコード読み取り・・・作業対象物を決定
(5)数量の入力・・・作業対象数を入力、ここで入力日時と共にデータとして保存
(6) (1)〜(3)の入力値を適時変更しながら(4)〜(5)の繰り返し
(7)パソコンへの収集データファイル転送

というような流れになります。
そのほかにも、商品の属性情報(荷姿や数量単位など)を入力する場合や、商品マスタのようなものをパソコンからダウンロードして商品名を表示するようなこともあります。棚管理していない場所では場所や棚番の入力を行わないので入力項目は現場によって様々です。

もし、現場で初めてハンディターミナルを使用するのであれば、これまでの作業に加えて一作業増えるわけですから、あまり収集項目を欲張らず「バーコードと数量だけ入力できて、誰が操作したかが調査できれば良い」くらいにしておいたほうが無難です。突然複雑な入力を要求すると現場は混乱し、結局は正確なデータ収集が行えない恐れがあります。まずはハンディターミナルを使った作業に慣れていただくことが一番だと思います。


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