今回は2次元コードのお話。一番身近な2次元コードとして「QRコード」があります。携帯電話で利用されるようになってきて、意外と一般的に利用されるようになりました(「QRコード」は株式会社デンソーウェーブの登録商標です)。
2次元コードの種類は現在4種類ありますが、最近では通常のバーコード(1次元コード)と2次元コードを合成したコンポジットシンボルという複合シンボルも出てきています。2次元コードの特徴としては、情報量の多さと印字面積の小ささにあります。
また、読み取りスピードについても何百文字という情報が一瞬で読み取れますから最初は感動すると思います(ポットン便所を使っていた人が水洗トイレをはじめて使ったときくらい感動するでしょう)。
2次元コードのメリットを説明する例として、コンビニでバーコードを読み取ったときに商品名を表示することを考えてみましょう。
通常、バーコードを使用したシステムの場合、バーコードの値と商品名を関連付けた参照用のファイルをあらかじめ準備しておきます(これを「商品マスタ」などと呼びます)。読み取ったバーコードの値を条件に、この商品マスタを検索して商品名を取得・表示します。
業務の内容は異なりますが、この仕組みはハンディターミナルにおいても同様に利用されています。あらかじめパソコンからダウンロードした商品マスタを検索し、読み取ったバーコードに対応する商品名を表示するわけです。
この仕組みの代替運用手段として、バーコードの変わりに2次元コードを使えば、全角文字などにより多くの情報を含むことが出来るため、コード内にバーコード値と商品名を持っておくことにより、商品マスタのダウンロードや検索は行わないで良いというメリットがあります。
同じようなマスタファイル代替手段の運用例として工場の入荷検品などがあります。あらかじめQRコード化した入荷予定一覧を読み取った後、実際に入荷した物のバーコードを全て読み取ることにより、入荷予定以外のバーコードが読み取られたり、最終的に入荷予定に含まれるバーコードが読み取られなかったりした場合に、ハンディターミナル上でアラームを発するというような検品で利用されています。
2次元コードの特徴は既に書きましたが、もうひとつ便利な事があります。2次元コード用のハンディターミナルは1次元コードである通常の「バーコード」も読み取り可能であるということです。しかも読み取り方式は、単純に言ってしまうとカメラですからバーコードや2次元コードの状態が縦であろうが横であろうが斜めであろうが読み取れる為、読み取り作業の効率がアップします。場合によってはバーコードしか使わない現場でも2次元コード読み取りタイプのハンディターミナルが使われることも無いとは言えません。
2次元コードは様々な用途に使用できる可能性を秘めており、単にバーコードに変わるものではありません。2次元コードが復旧したからといってバーコードがなくなるわけではないでしょうが、そのメリットを十分に生かせる特定の環境においては、そういう流れになっていくこともあるでしょう。