あなたはハンディターミナルを操作したことがありますか。
我々の生活の中でもっとも身近なハンディターミナルと言えば、宅配便のお兄ちゃんが「ピピッ!」とバーコードを読み取っている姿が思い浮かびます。特定の業務にたずさわっている人々でなければ、ほとんど操作することはないマイナーな携帯端末です。
ハンディターミナルを一言でいうと、「堅牢性(けんろうせい)と安定性に優れたデータ収集用端末」だと言えます。最近はWindows CEなどを搭載した機種も多くはなってきましたが、基本的にはメーカー独自のOSを搭載しています。
パソコンを使ったオープン系システムの世界では、「あるプログラムをインストールしたら、今まで使っていた他のプログラムが動かなくなった」などといったことは良く耳にするところです。例えば上位システムは止まったとしてもハンディターミナルが動いていれば運用が止まることはありません。独自OSによるハンディターミナルは機能を限定し閉じた環境にすることによって、不安定要素を限りなく排除して安定した動作環境を提供しているのです。
データ収集端末ということに特化しており、単純な機能や操作によって確実な作業が行えます。
塵や埃をはじめ、悪天候時や油などを使用するような環境での運用を考慮した耐環境性、操作中に誤って落とすことを考慮した耐衝撃性、これらの事を優先して機器選定を行うのであればハンディターミナル以外に選択肢はないでしょう。良く落とされるし、埃まみれです。
塵や埃にまみれ、素手では触れたくないハンディターミナル。キー刻印が擦り切れ、一番大事な[ENT]キーやトリガーキーが取れてしまったハンディターミナル。無線アンテナが無くなった無線ハンディターミナル。フォークリフトに踏まれて筐体はボコボコ、画面はひび割れたハンディターミナル。堅牢性に優れたハンディターミナルはそれでも動き続けるのです(フォークリフトに踏まれると普通は壊れて再起不能です・・・念のため)。
ハンディターミナルには、機種にもよりますが以下のような基本機能があります。
・バーコードやRFIDなどのスキャニング
・キー入力
・画面表示
・音とバイブレーション
・ファイル入出力
・パソコンとのファイル送受信
このほかにもIrDAや無線LAN、Bluetoothによる周辺機器制御などがありますが、それはまたの機会にするとして、次回からは、上記で挙げたようなハンディターミナルの基本機能について解説していきます。